FPSP問題解決力検定  君の創造力を試すクイズ
 
FPSP問題解決力検定は、さまざまな問題の解決で働かせる思考プロセスを学習し、習得レベルを測定し、改善点の指導を受ける検定システムです。
縦糸の問題解決思考プロセスにに対して、横糸で一貫して問うているのは創造力です。
Fluency, Flexibility, Elaboration です。
本クイズでは、この創造力の3面と 「飛び抜けている感じ Originality 」を体験してください。FPSP問題解決力検定の理解に役立つはずです。

 

第1回クイズ

 

目的:

1)この問題が創造力トレーニングであることを子どもに伝える。

2)この問題を利用し、子どもの創造的思考力を育てる。

 

使う材料・教材:

紙と鉛筆

 

 

手順:

 

1.次から次へと思いつくこと、つまり、多数のアイディアをとてつもない速度で生産することをやってみましょう。時間は2分です。時間が終了したら、子どもたちがいくつアイディアを思いつけたか、その数をかぞえてください。

 

2.問題(どれか一つを選択してください)

・「あ」から始まる食べ物・飲み物?

・「冬」という単語を連想させる物、こと?

・学校にあるもの(家庭では家にあるもの)?

 

3.回答例

「あ」・・・あんぱん、アイスクリーム、アメリカンコーヒー

「冬」・・・風邪、雪、スキー

「学校にあるもの」・・・机、レモン石鹸、鉄棒

 

4.学級によって、チャンピオンを決定できる雰囲気ならば、「挙がったアイディアの数」に従って、チャンピオンを決め、皆でほめてあげてください。少し、テーマに合っていなくても子どもの創造力を引き出すために認めるようにしたいものです。


 

 

第2回クイズ

 

目的:

1)創造力の1つが多方面のことを思いつく力であると、子どもに伝える。

2)この問題を利用し、多方面(多分野、多概念カテゴリー)発想の感じを子どもに分かってもらう。

 

使う材料・教材:

紙と鉛筆

 

 

手順:

 

1.創造力の2番目の要素は、発想が多方面を含んでおり、バラエティに富んでいることです。多岐にわたった概念的な分野を自由にまたぎながら、たくさん思いつくことをやってみましょう。時間は2分です。時間が終了したら、子どもたちが発想できたことの概念的分野を確認しながら、その数をかぞえてください(概念的分野の数は、下記問題の「交通タイプ」の回答において、簡単に解説します)。

 

2.問題(どれか一つを選択してください)

・あなたが思いつく「無料であるもの・こと」を挙げること

 

・あなたは、「交通のタイプ」をいくつ思いつくだろうか。タイプのすべて挙げること

 

・野生動物の絶滅と関係しているとあなたが思う問題をできるだけたくさん挙げること

(対象の生徒が高校生レベルであったら、「日本の財政赤字」と関係していると思う問題などが良いかもしれません)

 

3.回答例

「無料」・・・試供品、徒歩、無償の愛、義務教育など

 

「交通タイプ」・・・貨物・旅客/個人目的・公共目的/大量輸送・少量輸送/遠距離・短距離/決められたルートのみ・自由ルート/陸上・海上・水中・航空・宇宙/無人・ワンマン・クルーによるオペレーション/高速・低速/無料・有料/人力・蒸気・ガソリン・水素。私はもうここまでです。皆様はこれ以外の交通タイプを思いつきましたか?

 

「動物絶滅」・・・気候変動、食物連鎖破壊、ある種の異常増殖など

 

注)交通タイプの回答例を使って、概念的分野数のことを述べます。

私の回答の概念分野を順に言いますと、

交通(輸送)の対象/交通の目的/交通(輸送)規模/交通距離/通過場所ルール/走行層/運転手形態/交通速度/料金規則/動力源

の10分野が挙がったという計算になります。

 

4.学級によって、チャンピオンを決定できる雰囲気ならば、「挙がった概念的分野の数」に従って、チャンピオンを決め、皆でほめてあげてください。また、数は1番ではなくても、誰も考えもしなかった概念的な切り口を実際に発想した子どもも表彰したいものです。

 

 

 

第3回クイズ

 

目的:

1)5W1Hによってアイディアが練り上げられる感じを子どもに分かってもらう

2)子どもの創造的思考力を育てる

 

使う材料・教材:

紙と鉛筆

 

 

手順:

 

1.創造力の3番目の要素は、アイディアの詳細なところを詰めて、練って文章として仕上げる力です。詰める点は5W1H(ジャーナリストの記述法と言われる)です。5W1Hの、WHO(誰がやる?)、WHAT(どんな解決案、アクション?)、WHY(解決案の効果は、目的は?)、HOW(解決案の実行細目は?)のうち、3つを述べるとアイディアに説得力がついてきます。

また、WHEN(いつ解決案を実行する?)、WHERE(どこで解決案が実行される?)がアイディアの決定的な要素であることもあります。3要素でかなり効き目が出ます。

 

2.子どもに、3のナンバーに注意しながら、解決案を詰めて、文章を練るように言います。

いま、「水資源を守るためにどうしたら良いか?」に関する解決案として、次があるとします。配給制にする/使いすぎると止まる/料金を高くする/味を悪くする/嫌な色をつける/利用時間制限をつける/水の節約をできた人に報償を与える/各自が節約するようにする(子どもが他に解決案を思いつけば、ここに追加する)

1つの解決案の詰めの時間は2分です。

 

3.生徒の回答例

・使いすぎると止まる→水を使いすぎると、もったいない気がするので、時間で止まることにする

・料金を高くする→水道水を無駄に使いすぎない、一年中できる(夏以外も水不足を抑えられる)、一家で取り組める、水は高いものと人々が思えば自然に水を使わなくなる

・各自が節約する→水の使用量を抑えるために、日本中の国民が、水を使う量を少なくする

・プールなどを中止する→水不足の多い夏に、学校や有料のプールを、水の使用を抑えるために中止する

・利用時間制限をつける→一人に対して使って良い水の量を決める

・使いすぎると止まる→消費者が各自宅で一定の水の使用量が決まっていれば、水を使いすぎることなく(一定の量を越えると出なくなるので)抑えることができる。また、一定の量以上の水を使用したい場合は追加料金を支払えば少量ずつ使えるようにしておいた方が良いと思う。不意に水が出ないと大変だから。

・料金を高くする→国が(WHO)、水道水の料金を高くすることによって(HOW)、国民の実質的な節水の意識が高まり(WHY)水の使用量が減る。

・プールなどを中止する→プール等を中止にすると、プールに水をためなくていいし、水をがんがん出さなくていいから、使用を抑えられる。

・水不足の解消法→海の水を濾過して使う。海外から輸入する。氷を使う。

・水の色をひどくする→水の色を濁らせば、みんな無駄な水を使用しないと思います。

・スポーツ禁止令→皆汗をかかなきゃ、水分は必要以上にはいらない。

 

4.フィードバック

上は、生徒の答えをそのまま書き写しました。ご覧のように、意外に上手に書けないです。1つずつ直してあげます。「3つの要素を入れて練ることは、解決案のセールスをしているとして、セールスを成功させる準備と思いなさい。買いたい気持ちを起こさせるセールス案が良い記述です」と言うと意味が分かるようです。

 

 

第4回クイズ

 

目的:

1)創造力の評価で大事なのがオリジナリティです。オリジナリティを発揮することについて、どういうことか、大人が(指導者として)理解をしておく。

2)問題を皆でやってみて、オリジナリティが高いアイディアを子どもたちと共有する。

 

使う材料・教材:

紙と鉛筆

 

 

手順:

 

1.私たち、創造的問題解決の教育の立場から、オリジナリティについての考えを整理します(問題解決とは、問題を発見し、明確にし、その問題を解決すること)。

 

オリジナリティとは、(1)まれであり(特にその年齢において、めったにない)、

(2)レベル・質が高いことと定義します。

 

レベル・質が高いとは、ネックを突破し、大進歩をとげるための思考(直観や観察力など)が働いたとわかり、人が見抜けない点までを見抜いていること。

 

オリジナリティが判定される条件

ステップ1 アイディアに触れた人が、「オオオオ!」「フム、面白い・・」「なるほど!」「オイオイ! まったく聞いたこともないアイディアだ」と反応してしまうこと 

 

ステップ2 創造的問題解決の当該テーマから外れていないこと。 例示は省略しますが、テーマと関係ない発想は実務的に意味がありません。

 

ステップ3 “ドラえもん的アイディア”ではないこと。例えば、男女学会員間の不公平感が問題になっているある国の生物学会で、「ある種の音楽のパーティをすると、その高い癒し効果で争いが止む」は?のアイディア。英語でcutesyと言う。

 

 

2.オリジナリティのある発想が見つかるか、やってみましょう。子どもたちに「はやいものをたくさん書いてください。誰も思いつかないようなことを考えて」と時間2分をあげます。時間が終了したら、子どもたちが発想した紙を壁にはり、他の誰も発想していないものを探します。また、その数をかぞえてください。

 

私が高校生と試したときには、誰もが挙げた平凡な例は次のようでした。

新幹線、飛行機、ジェット機、チーター、スーパーマン、光など。

 

3.問題(どれか一つを選択してください)

・だんだん大きくなるもの

・大きな音のするもの

 

4.私が高校生と試したときのまれな回答例

「はやいもの」・・・驚いたときの動物、歩いている時に見る自転車など

「だんだん大きくなるもの」・・試合の歓声、インターネット、反抗など

 

5.学級によって、チャンピオンを決定できる雰囲気ならば、「挙がった他の誰も挙げていないアイディアの数」に従って、チャンピオンを決め、皆でほめてあげてください。

 

 

 
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