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下に、産業の競争の構造を分析する方法が紹介されている。

中学生、小学生が好きなゲーム、その中の「任天堂」。

最近、任天堂が赤字を発表し、それを聞いて驚いた。

任天堂にとって難しいと言われるが、これからの経営はどうなんだろうか。

産業の競争を分析する方法に従って、 任天堂の分析をしよう。

そして、任天堂が注意する点を 挙げよう。


今回は、中学2年生の Y君と S君が とり組んでくれた。つぎの通りだ。

任天堂の業界の5つの力関係

 

川上: 液晶はパナソニック、というような部品購入

   ゲームのソフトも 「部品」であるから、ゲームメーカーのコナミ、セガもここ

 

川下:電機量販店の山田電機など。ここはあまり問題になっていない

 

新規参入者:もう古いがマイクロソフト。グリー

 

同業他社:ソニー、マイクロソフト

     コナミ、カプコン(任天堂と一体で、成功を期待。ソニーとの両立)

 

機能代替品:スマートフォンが広い役割。一見、ゲーム機を不要に。

 

この力関係の中で 任天堂はどうしたらよいか

 

1)専用ゲーム機の競合ソニーは、いままで、画質の追求という、家電メーカーならではの戦略をとってきた。まだ当初のころ、DVDプレーヤーとしても使えるとの宣伝をしていた。任天堂は家電競争をできるだけ避けて、画質競争にはならない、ゲーム内容で競う戦略をやっていくと思う。

 

2)スマートフォンがゲーム機として広がることに対して脅威を感じる。この手のユーザーは、スマートフォンの画質をまったく気にしない層、ゲームが上手くなることを考えない客、ゲームはちょっとした時間つぶしと思う層だ。またゲーム好きでも、スマホを手軽でこれで良いと思うユーザーもいる。任天堂としては、スマホのゲームと違うものとして、異化していく戦略だ。




「貿易」問題のトピックを勉強中。

貿易立国日本は 最近、製造業で赤字が出て、大変悩んでいる。
日本のエレクトロニクス業界は、事業の構造の劣化が著しい。

産業の成功を分析する考え方によって、いまの状況をふり返る。

マイケル・ポーターの5つの力の図を参考にしよう。

 

引用:日本エレクトロニクス総崩れの真因  神戸大学教授・三品和広

 

 

 まず、川下には巨大量販店が出現して、メーカーから利益を吸い取る図式が定着した。アメリカではウォルマートやベストバイ、日本ではヤマダ電機やヨドバシカメラが巨大量販の代表格である。彼らは青息吐息のメーカーを尻目に、5%前後の売上高営業利益率を確保する。

 技術の粋を尽くしてモノをつくるメーカーが、モノを右から左へ動かすだけのリーテイラーに利益率で負けてしまうのは、どう考えても異常に映るが、確かにメーカーは巨大量販の要求を丸呑みせざるを得ない。

 

川上も大変なことになっている。台湾に、半導体ではTSMC、液晶パネルではAUO、組立では鴻海精密工業のような巨大企業が出現して、力関係が逆転してしまったのである。日本メーカーは、いまや彼ら抜きでは成り立たない。それでも製品を出し続けるのは、自ら利益を手にするためなのか、台湾勢に利益を貢ぐためなのか、わけのわからない状態に陥ってしまった。日本メーカーが軒並み巨額の赤字を計上するかたわらで、TSMCの売上高営業利益率が38%に達している

 

(新規参入者)サムスン、LGの韓国勢は自社ブランドに投資して、テレビや携帯端末という最終商品で正面から闘いを挑んできた(新規参入者)。

 

(機能代替品)エレクトロニクスにとって本当に怖ろしいのは、ソフトウェアによるハードウェアの置き換えである。かつて、音楽プレーヤー、ポータブルDVDプレーヤー、PDA、ICレコーダー、デジタルカメラ、電卓、携帯ゲーム機、電子辞書、腕時計などは、携帯電話端末とは別に独自のハードウェア市場を形成していた。

 それが、いまや肌身離さず持ち運ぶのは、スマートフォン1台の時代に入っている(機能代替品)。この大統合を推進するアップルやグーグルは、売上高営業利益率30%前後と絶好調に見えるが、彼らが置き換えたハードウェア市場全体の規模に比べると、売上高の水準は数分の1にも満たないのが現実である。ここで起きていることは、まさに市場破壊にほかならない。テレビやカーナビが消える日も、確実に近づいているのではなかろうか。

 

同業他社は、ソニー、パナソニック、東芝、日立、シャープ、NEC。